町民の意見を反映させる行政改革 2005年3月5日設立

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◆ AGO2008 町民アンケート ◆


 (箇条書きに付き、文章表現において敬称と敬語を省略することのご了解をお願い致します)

  

 町民アンケートとAGO23項目の提案について ◆

町長との面談 200810月8日(水) 午前11時〜 穴水町役場 

主席者 穴水町  石川町長  今町教育長  山岸総務課長 

           AGO   滝井代表  新谷事務局長

 

・ 町の総合計画と復興計画の内容
 AGOの会議においては、復興計画にある「町民からの意見、提案を募集、アンケート、メール等で意見募集」とあるが、これまでの広報、復興だより等で募集した意見、提案、アンケートなど、町は町民の声を、どういう形で取り入れているのか?を知りたいという意見があった。

 ・町民アンケートと提案の理由
AGOが行った町民アンケートとAGOの23項目の提案理由・・・以下、説明

  町民の意見に耳を傾けてほしい。町民が気軽に意見をいえる場がほしい。町の行革内容や復興内容、お知らせには町民の感覚とズレはないだろうか?行革は何のために行っているのか?行革内容は町民にとって良いと思われているか?財政難による住民サービスの低下はないか?町民が望んでいることは何か?

AGOは町民の団体として今できることを → 

アンケートと提案

(別紙)@町民アンケート結果 Aアンケートの概要 Bアンケートの要約 C提案の本文D提案の資料 E公開質問(※後日、詳細質問を提出) 

 穴水町が石川県内自治体で財政状況がワースト1
石川県内の19市町別 健全化判断比率 ワースト7(単位:%)

連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率

1.穴水町

11.10

 1.穴水町 21.4  1.宝達志水町 293.6

穴水町を除き黒字

 2.能登町 21.1  2.輪島市 273.2
 3.珠洲市 20.9  3.羽咋市 232.5
 4.七尾市 20.1  4.七尾市 229.4
 5.白山市 20.0  5.小松市 224.8
 6.津幡市 19.7  6.穴水町 220.7
 7.輪島市 19.4  7.能登町 208.9

病院の赤字は別として、実質公債費比率が最悪で県の許可が必要な18%を大きく上回っている。
● 町民は、穴水町が石川県で最も財政状況の悪い町になったと受け止めている
● 町は行革が進んでいるというが、町民には実感が無い 


町民アンケートとAGO23項目の提案について

 以下、本文中の9分類の中の○数字が提言。合計が23項目。

 1.行政改革の内容を町民の目に見える形にする
アンケートの結果や意見から
● 財政改革は改革になっていない
● 町民の目には成果があるとは思えない
● 目に見える形の改革を

暮しやすい町へ、「ビジョンとメッセージ」を
中長期計画の中で、今の5年間で何を行うのかを明確にしてほしい
数値目標は
連結実質赤字比率、実質公債費比率、経常収支の指数を自治体として安全な範囲の数値へ

  @ 現在の行財政改革実施計画の目標数値の理由と根拠を示して欲しい
石川県は穴水町などの公債発行を当面許可しないというテレビ報道もあった。
今後の人口減によって歳入が減ることは明らかであり、負債が大きいままの状態では、次の世代に更に大きな比率の負債を負担させてしまうことになる。現在の管理職は負債を作った責任がある立場なのだから責任を持って改革を行い、後世に負担を残さないようにしてほしい。
 A 県内最悪の財政状況につき、行財政改革の新たな見直しを 
中長期の目標と最終結果を設定する
→目的は財政の安定によって住民サービスの安定提供
→最低限、医療と教育環境を今以上悪化させない財政の余力が必要
 B 職員の意欲と研修を見える形に
  ・全職員がパソコン検定やヘルパー資格習得など、研修の成果を数値にして公表してほしい
  ・接遇と意識改革を徹底すること 
     役場は研修などを行っていると言うが、成果について住民の感想、実感を問えば良いのでは?
     一定の期間後に、役場は町民アンケートを行い町民の感想、実感を問う
  少なくとも「町民の過半数が良くなったと評価する程度」は必要ではないか?

 2.議会について

    議会・議員は町民の代表として選ばれた責任を果たしてほしい。
    公約の実行と活動、役割の再確認を切望
 @ 町の行財政改革内容に対し厳しいチェックを行ってほしい
  穴水町の財政状況が石川県内ワースト1になってしまったことに対して、行政改革のチェックは十分に行われていたか?議会としては町の行政改革の大綱や実施要綱に対して承認した形になっている。
  町民の要望とかけ離れていないか?
 A 議会自体が、独自の行財政改革案を出す
   町民の望みは、安定した財政にして、医療環境や教育環境をこれ以上悪くしないこと。
   そうした観点から、議会独自に町の行政改革案を出してほしい。
 B 各議員には『まちづくり』の新規提案と自ら実践を希望
   アンケート結果では、町民は新規提案や地域のリーダーとしての活動を期待している。
   地域や地区で、リーダーとなって『まちづくり』活動を行ってほしい。


3.医療環境について

● 医療環境については、病院改革に対する厳しい意見が多い。  
● 医療環境、病院への意見は多く、町民にとって病院の存在の大きさが伺える。
 ※町は町民の命を守るための強いメッセージを出す
 @ 緊急救命病院の要望   資料 その1 
 町内全ての人が緊急救命医療を受けられるように。奥能登に暮す人の命の格差をなくしてほしい。七尾や金沢へ再搬送されるのでは、助かる命も救えない。
 4自治体共同で実現へ向けて、県による計画が無理ならば社会医療法人や僻地医療の大学、民間と協力してでも進めてほしい。
 4自治体病院の医師数が急激に増える見込みは少なく、能登の医療環境を4自治体で連動する仕組みにして、能登に暮らす人々が皆同じように安心できる医療環境を整備してほしい。
 基幹(中央)病院の入院病床は緊急時に対応するための50床程度と少なくてもよく、建設費用も大きくならない。容態が安定した患者は地元の病院で入院加療するほうが、『まちづくり』にとってもメリットがある。
 A外部専門団体による病院改革を
  ・経営と接遇を根本問題から徹底改革するには、病院再生の実績のある専門団体に委託する方法が、病院職員や住民にとって理解や納得ができる。現在の状況では、町民の医療環境を悪化させるだけではなく、看護師などの労働環境も悪化させてしまい、退職者増の悪循環に陥ってしまう。
方針だけでは改革は実現しない。能登病院のような外部専門団体に委託して、町民にも病院内にも納得のいくような将来方針のもとで改革を実現し、町民の医療環境を整備してほしい。
  
 ※医療環境、教育環境の悪い町に、人は暮せない

 4.教育環境をこれ以上悪化させない

※学校教育・社会教育を重要視するメッセージを
 財政状況が悪い中でも、教育に力を入れない町に未来は無いといえる。公立の幼稚園から小中高、短大まで揃っている教育環境は奥能登では穴水町だけである。これを小学校1校、中学校1校だけにしてはいけない。
 @真名井幼稚園の存続
父母の集まりのグループからは、自らアンケートを取って集約した結果をまとめ、意見としてAGOに届けられた。 参考 子どもを持つ親の意見 
 財政改革を行ってほしいのは、
「これ以上教育環境を悪化させないでほしいから」という切実な気持ちが大きい。
少しでも財政に余裕を持たせて教育環境の悪化を止めてほしい。
 A地域社会が教育の場 
 社会教育の専門家の育成と配置
児童館や公民館、学童保育の指導は専門家を、という要望が目立った。これまでの職員配置に、そうした方針が明確でなかったことも含めて、子どもたちの教育環境を整えていく考えを重視してほしい。
 また、社会教育の重要性を訴える意見も多い。地域社会と子どもたちのかかわりを大切にして地域教育をしてほしいという声は、学校が無くなった地区にとって切実な問題になっている。
 B穴水高校存続のために、町、学校一体の取り組みを
  アンケートからは、公立高校の存在する意味の大きさが伝わってくる。他市町の高校や私学へ通学させる親の負担の大きさは計りしれない。町民の声に応えるためにも、可能な限りの対策に、本気で取り組んでほしい。


 5.まちづくりについて   資料 その2 

 ※ビジョンとメッセージのある独自の方針を出す   
 ※魅力の無い町に、誇りはもてない
 ※魅力の無い町に、人は来ない
  →魅力づくりを行う
 @町の魅力づくりとして1集落1特産品創出のすすめ 
  ・地域資源を産業資源にする
  「能登きりしま」「かぶらずし」「きびだんご」など集落の人々の力によって特産品や商品作りが行われているが、1町内会、集落ごとに特産品創出を勧め、商品化の事業を地域の活力にする支援を行う方針を。
 A まちづくり全体協議会の設置 
・町民団体と町民の力を結集し魅力を町外へPR
  上記@下記Bも含めて。現在頑張っている地域づくりの団体や個人に参加してもらい、町全体で『まちづくり』を行う方針を出し、連動する仕組みを作ることによって、より組織的で効果的な対外アピールを行う。
 B水辺空間・四季の丘・里山里海など自然を活かした交流事業の方針を  
 各地で都市部との交流事業が進んでいるが、穴水は行政としての方針が明確ではない、といいう意見がある。町の施策としての方針を出し、現在行われている官民の活動をまとめて、より効果的な方法を出して事業を進めてほしい。
 今後、文科省で行われる体験教育の事業への対応が必要。受け皿として四季の丘などの利用や、農家民宿をすすめて資源を有効に使う方針を出し、参加できる町民や指導できるグループを育ててほしい。
 C各産業の担い手育成を行う
  各産業の担い手を育成する方針を出してほしい。
  町民にも企業誘致が難しい状況であることは理解されているようだが、就業の場を望む意見は多い。特に若者の職場が望まれているが、小規模の事業所を対象とした誘致方針や、Bなどで、小規模な事業を多く起こすことによって雇用の場を作る方法も考えられる。

 6.中心市街地及び商店街振興について

※人を引き込む魅力作りの方針を  資料 その3 
  穴水町の現実と将来の姿を見据えて、暮しやすい小さな町の特性を作りだす
 @コンパクトシティとして  資料 その4 
 生活必需品の揃う商店街と老人と子どもが歩いて暮らせる市街地づくり
 人口1万人未満の町の中心市街地:町の規模に見合った『コンパクトシティ穴水』を考える
 A可動式ショーウィンドウを設置し町民文化の街中展示、  資料 その5
シャッター通りからの脱却を
人を引き込む魅力作りの具体案を提言。
街中文化を培い、町民自身の手によって創っていく方法を。

 7.過疎・限界集落対策について

 ※暮らしの格差を是正し生甲斐づくりを行なう
 @地域社会を守り育てて行く方針を  
・社会教育の専門家の育成と配置、予防介護の促進
 公民館組織の見直しも行革には入っているが、過疎・限界集落においては住民の老齢化によって地域活動ができなくなる。公民館活動の重要性を見直して、社会教育の専門家といわれるような職員を養成して配置してほしい。同時に高齢化集落においては予防介護、予防医療の指導をより充実させてほしい。
  A1集落1特産品創出をすすめるなど、過疎地の自然活用や老人の力を引き出す事業を行う
  集落によっては花の栽培・販売などを行い、高齢者の活動によって生甲斐作りが行われている。こうした地域資源としての自然活用や老人の力引き出す方法を示してほしい。

 8.地震復興・災害対策について

 ※安全・安心な町の具体化として全世帯・全ての住民の命と財産を守る対策を
能登半島地震から復興に「安全・安心な町」という言葉は聞こえるが、町民には具体的な内容が伝えられていない。
 @室内緊急告知機器の全世帯へ配置を  資料 その6 
  室内告知器を要望する声が多い。情報政策懇話会でも提言の中に盛り込んでいたが、ケーブル放送の説明会でも要望の意見があり、町民アンケートにも同様の意見が出ていた。
 ケーブル放送網を利用することで比較的安価にシステムを組むことができる。地震復興の補助金などを充当することも可能であるとみられるので、町民の生命と財産を守る仕組みの一つとして実現してほしい。
 ※ 防災組織と訓練
 町内会・集落単位で防災組織を作り防災訓練を年に1,2度実施、専門家の指導や講習会などを行って安全対策を向上させる仕組みを更に進め、災害対策を徹底する。

9.その他

 @能登空港を活用し東京・関東圏の地区との文化及び商店街の相互交流事業を行なう
 A各地の穴水会など『ふるさと会』との交流強化

  都市部との交流事業を進めるのはもちろんだが、従来の点や線の方法ではなく、時間によって作り出される繋がりを重要視する。都市部の商店街の空き店舗と相互ショップを置く(都市部には能登の自然の産品を、穴水には都市部のショップ)など、交流の密度を深める。
商店街の相互交流を行い人的交流を継続させる。継続して人の交流を行うことで文化交流や祭りの交流など深い繫がりを持つことも可能である。
  B 町づくり町民フォーラムを行なう 
・町とAGO等町民団体が共催し一般公開で行なう
 地震復興のためのイベントや事業が多く行われているが、商店主などに疲れが出ている声が聞こえている。「進む方向が見えない、リーダーが居ない、イベントのトータルコーディネートが必要、町の方針や商店街のありかたの指針がほしい」という声もある。
 まちづくりに関して、この辺で振り返って考える時期が来ている、という意見もあり、広く町民、及び町民団体の声を聞き、意見を出し合って方向付けを行うことも必要。
 個人が行うこと、町内会、集落、商店街が行うこと、町が行わなければならないことがある。町は町全体の復興の中で商店街のあり方の指針を示し、商店街、その住民、街中へ来る人の声をまとめて、将来の姿が見えるようなイメージと進め方を示してほしい。
 ・町と町民の協働へ 町民の意識や活動を育てる場を
 まちづくりや復興に関して、町は町民の意識や活動を育てていく方針を出してほしい。
 AGOは、町と町民団体が共催し、町民参加のフォーラムの開催を希望。公の場において公開で行われる『まちづくり会議』は、町と町民、町民相互のコンセンサスを得られる方法の一つでもあり、町と町民との協働に繋がっていくといえる。

  以上の提案内容23項目をアンケートの結果と資料を添えて提出いたします。
また、公開質問(記名投書)として、今後、質問形式の書類を提出します(注)ので公開の場においての回答をお願い致します。

2008年10月8日 AGO(穴水町行政改革を応援する会)  代表 滝井元之


(注)新聞折込みでは「これを公開質問として提出しました。」とプリントしましたが、提案の文章では質問の内容が分かりにくい部分も多いので、「より明確な質問を行うため」に、後日、改めて公開質問状を提出する。ということになりました。お詫びして訂正いたします。

文責:事務局  ご不明の点やご意見は新谷までメールでお寄せください。


1:概要  2:新聞折込  3:提案詳細  4:資料  5:データ補足


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